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電子出版・就職活動・有料メルマガ その3

電子出版・就職活動・有料メルマガ その3

大川です。

前回・前々回と有料メルマガで食っていく可能性について書きましたが、
今回は3回め、ポイントを決めて掘り下げてまいります。

いままでの記事はこちらにまとめました↓
http://daiad.jugem.cc/?cid=21

今日のテーマは
コンサルティングと有料メルマガ
です。



まず、コンサルティングを以下のように定義します。
・何かを改善するアイデアを提供するor直接改善する。
・対価としてお金をもらう
です。

対象企業へのコミットの深さや対価の種類(お金・株式・ストック
オプション・サツマイモ等)は様々ですが、だいたい上記の定義の
中にコンサルティングは含まれるとします。

その際、よくあるケースが『月額いくら』でコミットするというもの
です。



たとえば、個人営業のコンサルタントが毎月10万円をフィーとして
設定し、そのかわりに月1回ミーティングに顔を出すというのは
よくあるパターンです。

もちろんミーティングに顔を出して、キレのある意見を述べて、
チームを引き締めた上で前にすすめるというのは費用以上の価値
がありますが、物理的な移動や時間的な拘束はもちろんのこと、
対象企業内では
『コンサルタントに支払う月額コスト』
というのは常に経費におけるリストラの対象として検討され続け
ています。コンサル開始初期にがばっと功績を挙げ、そのあとも
なんとなく契約が続いている場合などがこのパターンです。

このパターンは定期的に対象企業の部署、担当者からその貢献度
を値踏みされ、それぞれ値踏みをした担当者同士が議論をして、
『もういいんじゃないかな』
という結論が出るまで値踏みは続きます。



こうした不安定な関係を克服するためのコンサル側の防御策は
『コンピュータシステムを提案に含める』
というものです。

そもそも劇的な改善自体は『ヒアリング』と『システム構築』によって
コミット初期の数カ月で達成するのですが、そのあともシステムという
ブラックボックスが対象企業内に存在しつづけるために、
『微妙に払える金額』

『メンテナンス費』
という項目が居座り続けます。

つまり、対象事業の効率化、改善をミッションとしながら、その実は
『寄生』のメカニズムで企業とかかわり続けるため、なんともいえぬ
違和感を抱えながら両者の季節は巡っていくのです。

で、
この矛盾のもうひとつの大きな側面は、
『いまどき、たいていの問題の解決には、本当はそこまで金かからない』
という事実です。



以前、渋滞学の西成先生にお話を伺ったとき、高速道路の合流渋滞
を解消するために立体交差や車線を増強したりする必要は一切なく、
適当な長さの黄色い車線を引くだけで解決するんだと聞いてたいへん
感動をしました。

https://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20070907/138896/

もちろん、渋滞の解決方法がそのまま企業活動に応用できるわけ
ではありませんが、国においても企業においても、
『ねぇ、金かけずに解決しようよ。』
と断言できる立場の人間が無力なために、高コストな体質のまま
対外的な競争力を失っているのが現在の日本の状況なのです。

で、

じゃあ有料メルマガがそこにどう貢献できるかというと、以下のよう
な案を弊社役員の小森が考案をしてくれました。



・対象企業に、無料で最善の方法を提案する
・初期費用も月額費用ももらわない
・システムも最善の選択肢をいくつか提案し、選ばせる。間に入らない。
・ミーティングも必要のないものは出席をしない
・つまり、全力の最善案をそのまま提案する
・忘年会も行かない。

で、

・そのプロセスと結果を詳しく有料メルマガで書く
・読者に対してノウハウをすべて公開する
・対象企業に提案が採用されても採用されなくても書く

というものです。
守秘義務との兼ね合いはありますが、そこは対象企業と相談をしな
がら、案件ごとに時間差掲載や匿名掲載をすることによって解決が
できます。最終的には実名を掲載していくことで読み物としても
ダイナミックなコンテンツになります。

この方法ならば、タダなので値踏みされることもなく、相手のプロトコル
に合わせて連絡をとりあうこともなく(メールじゃなくてFAXで!等)、
対象組織の自主的な活性化も喚起しつつ問題の解決に近づいていく
ことができるんじゃなかろうかねと考えております。

しかも、1人の人間が月に1回顔を出して50万円もらえることは今時
なかなかあり得ないですが、メルマガの価格を1000円にして読者が
1000人集まったらグロスの売り上げが100万円になるのです。
数字の現実味もさることながら、なによりも『最善の策』を『全力で』
提案できる喜びというのは、仕事をする側もされる側も本当にすばら
しいことだと思います。



僕自身、知人の会社やお店から効率的なネットの活用法について
訊ねられることが本当に多いのですが、お金をいただいた上でアド
バイスをして、ミーティングへの参加義務やマンスリーの値踏みが
発生するのが本当にいやで、いつも必ず無料で手伝ってきました。

それでもこれからはケースの大小に関わらず、してきたことのすべて
のプロセスを共有していければと思い、自分自身創刊の準備をしています。

もちろん企業に対するコンサルに限らず、個人的なカウンセリングでも
なんでもいいんです。質疑応答と改善のプロセスを観客のいるTVショー
にするつもりでメルマガを書けば、同じ問題を抱える人にとってこんな
に有益で効率的なメディアはないとおもいます。

ダイエットでも、婚活でも就職活動でもなんでも、自分自身が書いて、
質問を受けられるものは意外と身の回りにあるもんです。

僕自身のメルマガが創刊したらまたブログでお知らせしますので、
それまでの間ご自身の事業などについて提案が欲しい方はいつでも
ご連絡ください。

おもしろそうなものから順番に、無料で最善をご提案します。

次回は、 『旅人と有料メルマガ』について書きます。

@daiokawa

電子出版・就職活動・有料メルマガ その2

大川です。

電子出版・就職活動・有料メルマガの第2回。

メルマガのはじめ方と続け方を書こうとおもいましたが、はじめ方のほうは
ググっていただくとして、続ける上での考え方を書こうとおもいます。

なんとなく学生向けに書いているので、ちょっと大人にはまわりくどい説明も
あるかもしれないけどご勘弁を。



前回のエントリーで書いたように、自分で有料メルマガ(有料媒体)を持つことは
就職・起業に次ぐ第3の選択肢に成りえます。

しかも、大量に消費される商品を工場で生産するわけではないので、自分の努力で
良いものを提供すれば、すぐに「おもしろかった!」の返事がきて、読者数となって
結果に現れます。

こうしたことからも有料メルマガの発行は、一般的な就職よりも職人の働き方に
近く、あなたにしかできないことでお金をもらってお礼されたりするのですから、
充実感は別格のものがあります。



いままでのコンテンツ界の常識では、こういう働き方は小説家、漫画家、歌手等
の業種に限られ、そのどれもが印刷や流通やプロモーションに多額の経費がかかるた
めに損益分岐点が高い水準にありました。

損益分岐点が高いということは、枚数(部数)がかなり売れないと
赤字になるということです。
言いかえると、
『大勢にウケる者のみ』
がコンテンツ提供の軸となることができて、ノルマをクリアできない97%は
『食ってけない』
のが当たり前でした。




その一方、発行にあたってコストがかからないメルマガは損益分岐点が最も
低い有料メディアと言えるでしょう。

つまり、そこそこの才能の人間でも、試行錯誤を繰り返しながら、数百人の支持を
受ければ『食っていける』のです。
しかも試行錯誤とはいえ損益分岐点はそもそも数百人ですから、万人受けの内容
なんか書かずに自分が書き続けられることを書くことで、読者と対話をしながら
内容を向上させていくことができます。

また、プロモーションの面からみても、良い内容は最も効率的な経路で転送され、
twitterによる口コミも本当に興味のある人への伝播を容易にしています。

実際僕も何人かの友人に村西監督のメルマガを転送させていただいて、絶賛の
後に登録に到ることが多々ありました。
監督のメルマガの『舘ひろし』の回は寒気がするほとおもしろく、だれもが一度
読めばほぼ登録に到り、先月の読者の伸び率も前月比で25%を超えてきています。



ほんとは有料だから転送しちゃいけないんですが、いまでも日本人の多くには
『良いものには金を払う心意気』
がしっかりあるように思えます。

つまり、有料メルマガは
・多数決でウケそうなことをだらーっと書くブランチモデル
ではなく、
・限られた数の読者のために本当に自分の言葉で書ける
そういうメディアなのです。

しかも読者はいつでも発行者に返事ができる。
発行者にとって、メリットがあれば、そこからさらにやりとりが続くこともある。

メルマガメルマガって言ってて忘れがちですが、もともとメールマガジンなんで
すから、メールとして使ってもいいんです。
メール:マガジン = 7:3 くらいで。

だから、なんとなく新聞や雑誌の再現をしようとしたりするのは実は不十分で、
・読者との対話が促せるきっかけとしてメルマガが存在する。
と思ったほうが良い関係を築けることでしょう。




あなたの経験や、あなたの身の回りのできごと、知恵、なんでも良いので、
『だれかのために役に立つことをやりとりできればいいなぁ。』
という思いでスタートすれば、返事もくるし、読者も増えていくこととおもいます。

次回は、こうした構造を生かしたメルマガのアイデアを実例で挙げてまいります。

ご質問はなんでも
twitter経由
@daiokawa
までどうぞ。

村西監督のメルマガはこちら
 → こちらこちらこちら

電子出版・就職活動・有料メルマガ

大川です。

まぐまぐを1996年以来やってきまして、来年で15年くらいに
なるのですが、電子書籍、有料メルマガなどの活発な動きを
感じるので、ここらへんで現場からの中間報告をしようと思います。

文章書くの久しぶりだ。



まず、プラットフォーム
これはkindleから始まった胎動をApple陣営がかっさらい、ipadで
開花すると思われましたが諸事情で日本国内では不発に終わっています。
諸事情に阻まれたプラットフォームとは裏腹に、『電子書籍』という
キーワードだけはそのまま各業界を脅かし、出版不況という要因も
重なって引き続き大きな力を持っています。

しかしながら『電子書籍』の『書籍』の部分が言葉が強いため、
多くの既存出版社は画面の中にぬるぬるした動きで『本』を再現しよう
と躍起になっています。

その方法でも確かに流通部分は効率化されるんですが、情報の消費形態
として紙を再現するのは最適解ではありません。わかりやすくいうと、
新聞の株式欄をipadの画面上に再現して
『拡大できる!』
と喜んでいるようなものです。



また、出版社の電子化の流れのほとんどが
『既にある資産の再利用』
になっているのも、やっつけ仕事感を加速させて課題の本質を
見えにくくさせているように思えます。
いずれも目指しやすいので、あとしばらくは間違いに気付かずに進んで
いくこととおもいます。



そんな中、電子出版に対する現時点での僕らの解釈は

・超ローコスト
・超中抜き
・定期購読

だと考えています。

つまり、結論から言うと既存出版社の生産設備や雇用を保てるほどの
新大陸にはなりません。

たとえば、
@takapon_jp のメルマガの読者はもうすぐ10000人を超えようとしています。
月額840円のメルマガなので、グロスでの年間売上が1億円です。
しかも解除率が本当に低い。具体的な数値を言いたいくらい低い。
そしてそのメルマガを手元に届けるためにがんばっているのは、執筆、
サポート、配送その他も含めて大体5名以下です。堀江くんも含めて。
土日や早朝のサポートは僕がすることもあります。

もちろんみんながみんな堀江貴文になって1億円メルマガを書くのは無理ですが、

『誰でも全力で300人くらいのお客さんを作れば、国や会社に頼らなくても世界のどこかで食っていける』

そういう世の中になったんです。

つまり電子出版は、企業が新しい市場を開拓するほど大きいものではないけど、
個人にとってはものすごく大きな機会の到来なんです。



生活費に足元をみられながら就職活動をさせられている若者にこそ、ボロボロになっても
自分の有料メディアを持っておもしろい人生を送ってほしい。定期的な収入の
ために息止めレースみたいなことをするくらいなら、本当にやりたいことに挑戦し
続けて現場から実況中継してくれれば、共感してくれる人も必ずいるとおもいます。

もちろんもう仕事をしている人でも、まずは100人の読者を目指して本当に書きたいこと
を書いていってもいいとおもいます。

ということで
次回からは有料メルマガのはじめ方と続け方について、実例やデータを交えながら
ちょこちょこ書いていこうと思います。


ご質問はなんでも
twitter経由
@daiokawa
までどうぞ。
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